複数の大学で就職指導を行い、現在も大学で働くキャリアカウンセラー&就活の家庭教師主宰の、
中谷(なかや)です。
就活の家庭教師
では、就活をスタートした3年生の就活支援を中心に、まだ就活を終えていない現4年生にも対応していますよ。
うれしいことに新刊の評判は上々です。
手前味噌で恐縮ですが、実践的な内容にこだわって書きましたから、よくある就活本の「こんな曖昧な表現で受かるの?」という懸念は払しょくできていると思います。
ぜひ手に取ってみてください。
さて、今日もグループディスカッション(GD)について。
シリーズものですので、初めてここに来た方はバックナンバーを読んでからの方が、理解が深まると思います。
その1では、多くの企業がグループディスカッションを採用する理由を、
その2では、評価のポイント、企業側は就活生のどこを見ているのか?
その3では、グループディスカッションの役割を、
その4では、グループディスカッションに向けての準備と心構えについて、説明しました。
それで今日は(その5)として、少しでも高評価を受けるためのテクニックを説明します。
まず最初に、
・多少間違っていてもいい、ずれていてもいい、自分の主張や意見ははっきりと伝えること
例えば、「原発は推進すべきか、廃止すべきか?」という二者択一のテーマがあったとして、みんなが廃止すべき、という意見だったとします。
しかし、あなたは推進すべき、という考えを持っていたならば、その理由を添えて堂々と語るべきです。
雰囲気に流されて、自分を押し殺す必要はありません。
討論の場ですので、発言は自由。
活発な議論をするために、かえって周りと違う意見を堂々と語ると、面接官の目にとまること、間違いなしでしょう。
・曖昧なテーマは、議論がブレないようきちんと定義づけること
「これからの食品業界の若手社員に求められる資質はなにか?」というテーマが、食品会社のカゴメから過去に出題されたそうです。
これを例にとって説明しましょう。
そもそもここでいう「食品業界」とは? どこまでの範囲を指すでしょうか? 例えば、メーカーだけ? 卸も含む? 今、6次産業といわれる農業は含む?
「若手社員」とは入社何年目を指しますか?
「求められる」は、誰から求められるのでしょうか? 社会から? 会社から? お客様から?
「資質」とは? 「生まれつきの性質や才能」って意味だけれども、生まれつき備わってなければダメなの?
最初にテーマを因数分解して定義していかないと、何となく議論を始めると後で大きくブレてしまい、まとまらなくなってしまいます。
・できるだけ定量的に数字を用いて話すこと
よくある「これから○○業界はどうなるか?」といったものを例にとって説明しましょう。
業界研究していれば、「国内需要は2005年の3兆5千億円をピークにゆっくりと右肩下がり、シンクタンクによると、2020年には2兆9千億円までと、約8割まで下落すると予測されている」といった旨を語ることができるでしょう。
これを「国内では需要が減っているようなので・・・」と語るのでは、説得力において雲泥の差です。
こういった研究以外でも、議論の中で、「皆さんの意見を聞いていると、賛成が3人、どちらかというと賛成が1人、反対が2人という感じですが・・・」と数字を使うこともできます。
ぜひ数字を意識して語るようにしてください。
・発言が極端に少ないのは審査対象外だが、発言が多いと○というものでもない
自らの発言を多くしようとして、他の意見を聞かない、遮る、といった、スタンドプレーに走るのは絶対にNG。
全くしゃべらないのはNGですが、発言チャンスは必ず巡ってきますし、そこでしっかりした意見が出せれば、ちゃんと評価されます。
たくさん発言しないと、という不安に、縛られ過ぎないように。
・メモを取るのに夢中にならない、議論に積極的に参加する
これは女子学生に多い傾向です。
下を向いて一生懸命ペンを走らせている。
これでは議論に参加していないですし、そもそも議事録をきれいにとれたか? は評価ポイントではありません。
顔を上げて、他の学生の意見に頷いたり、「そうですよね」と共感のメッセージを発した方がいいのです。
ぜひ議論に積極的に参加してください。
最後に細かな話法のテクニックになります。
・大きく違う意見であっても、相手の意見を頭から否定しない
これは議論を進める上での基本中の基本のマナーです。
「それは違うと思います。」ではなく、一旦相手の意見を受け止めてから、自分の意見を展開するようにしてください。
「確かに田中さんの意見にも一理あると思います。私もこれこれこういう点では共感できるところがありました。しかし、私はこれこれこういう点から、こういった意見を持っています。というのも・・・(理由や裏づけの展開)」とします。
これを「YES~BUT法」といい、確かに、と一旦受け止めておいて、しかし、と反論する、というやり方は、議論も活発になりますし、評価も上がりますので、非常に効果的。
ぜひこの話法を身につけてください。
・自分が発表しようと思った意見が先の人と被った場合、プラスアルファを狙う
例えば、
基本的には先ほどの○○さんと同じ意見ですが、
・私はこれに加えて~という見方もあると思います。
・私はこの中でも△△が最も重要だと考えています。
・私はこれよりも□□の方が優先順位が高いと考えます。
というように、独自の切り口で新しい付加価値を付けて発言するようにします。
「私も○○さんと同じです・・・」で終わってしまっては、受かりませんよ。
・業界研究・企業研究が足りずに話題についていけていない場合、GDの進行ルールを交通整理する
これは大逆転を狙うテクニックになります。
例えば前述で説明したとおり、
・5W1H的な考えを用いて、テーマの定義をきちんと行うように促す。
事前研究が足りなくても、イニティアシブを握ることができます。
また議論の途中で、
・それぞれが発言すると収拾がつかないので、挙手性で発言するようにしませんか?
・みんなが同じものを見て議論しないと進まないので、書いたものを見ながら進めませんか?
・案を何個くらい出すのか、何となくではなく目標数字を決めてやりませんか?
といったように参加者全員に提案ベースで訴えかけるようにするのも有効です。
みなさんテクニックに走りがちですが、まずは本質をおさえないといけません。
だから、みんなの知りたいテクニックは、一番最後に持ってきました。
今回でGDの説明は、一旦終わりにします。
以上、私見ですが就活を進めるにあたって、ぜひ参考になさってください。
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しっかりと固めて自身が持てるものができれば、後が楽ですよ。
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さて、おそらく日本で一番最初に「就活塾」という名称で就活支援を始めたのは私達です。
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(私達が始めたのは平成16年からですので、もしこれよりも前に始めておられてうちが先だ!という方はご面倒でも一報ください。ここできちんとお詫び申し上げて、このキャッチフレーズを訂正させていただき、もし経済的損失が発生しているのであれば、それにもきちんと対応しなければならないと考えています。ただし、私達よりも後発組で同じ名前を使用しているとなると、法的にややこしい問題になりそうなので、ご注意ください。(今弁護士にも相談しています。))
今や「就活塾」という言葉が一般名詞化し、他の業者さんが学生から高額な料金を徴収するということでマスコミをにぎわしたこともあり、かえってこの名称を表に出すのはイメージダウンなケースもありますが、我々は大学所属のキャリアカウンセラー&元企業の採用担当者として、堂々と就活支援をやってきた自負があります。
就活塾では、就活生に対して適正かつ丁寧な就活サポートができればと思っていますので、就活に悩んでいる学生さんは、ぜひお気軽に相談してください。
2015年度は、武庫川女子大学、龍谷大学、産業能率大学、中央大学、埼玉工業大学、東京経済大学、慶應義塾大学、東京国際大学、武蔵野美術大学、明治大学、同志社大学、日本女子大学、立命館大学、九州共立大学、武庫川女子大学、山口大学といった学生から既にオファーを頂戴しています。
2014年度は、東京大学、慶應義塾大学(法学部・環境情報学部)、早稲田大学(政経学部・スポーツ科学部・人間科学部)、中央大学(商学部)、日本大学、法政大学、同志社大学、立命館大学大学院、立命館大学(経営学部・産業社会学部)、関西学院大学(法学部・社会学部)、関西大学、神戸学院大学、梅花女子大学、奈良大学、聖心女子大学、滋賀県立大学、北海道大学、津田塾大学、佛教大学、神戸大学、大阪産業大学、大阪商業大学、日本大学、四天王寺大学、福岡大学、東京理科大学、京都工芸繊維大学、学習院大学といった学生の就活支援を行っています。
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